大前提として。
妊娠や出産を機に乳首が黒ずむことはごく自然なことです。これは大半の女性に起こりうる現象であり、また身体に悪影響を及ぼすことはありません。

ただそれでも、乳首が黒ずむことを心配したり、どうにか元の色に戻したいと考えたりする女性は多いと思います。

そこで、妊娠・出産時に乳首が黒ずむ理由と、ハイドロキノンを使って元に戻す方法を紹介します。

1 妊娠・出産によって乳首が黒ずむ理由

妊娠・出産の時期に乳首が黒ずむ理由は、実はハッキリとは分かっていません。ただ、「これが理由ではないか」と有力視されているものはいくつかあります。
その理由を紹介します。

ホルモンバランスの変化によるもの

妊娠すると、20週目あたりに「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌量が増えてきます。その結果、色素沈着を起こしやすくするメラニンの動きが活性し、乳首が黒ずむ…というわけです。

乳輪はもともとメラニン色素が多い部位なので、それも大きく影響しています。

赤ちゃんが乳首を認識しやすいため

乳輪が大きくなり乳首が黒ずむことで、赤ちゃんが母乳を飲むときに乳首を見つけやすくなる……という考えによる説です。
生まれたばかりの赤ちゃんの視力はわずか数10cmと言われているので、肌の色と差別化するために色が変化すると考えれば、理にかなった理由として考えられますよね。

指を握る赤ちゃん

授乳時の刺激によるもの

赤ちゃんに母乳をあげるとき、乳首を吸われたことによってその刺激で乳首が黒ずむ……というものです。

乳首や乳輪はもともとメラニン色素が多い部位。毎日赤ちゃんに吸われることで摩擦による刺激を受け、皮膚が色素沈着を起こしてしまう(黒ずむ)というメカニズムになっています。

2 妊娠・出産による乳首の黒ずみ解消法&そのタイミング

妊娠や出産を機に黒ずんでしまった乳首を元の色に戻したいと考えている女性は少なくないと思います。
そこで、ハイドロキノンを使った乳首の黒ずみ解消法を紹介します。

ハイドロキノンについて

ハイドロキノンは、強力な美白作用を備えた美容成分です。シミ消しに優れた効果を発揮するとされ、現在多くの美白クリームに使用されています。厚生労働省から認可を得た美白成分でもあるので、効果性のみならず安心感も抜群です。

ハイドロキノンが持つ具体的な効果は以下の通りです。

  1. シミの原因であるメラニンを生む酵素・チロシナーゼの働き阻害
  2. メラニン色素を生成するメラノサイトの減少
  3. 皮膚に沈着したメラニン色素の還元

シミがある部位や黒ずんだ乳首に継続して塗ることで、メラニンを還元して色を薄くし、またメラニンの生成及び活性を抑えられます。

ハイドロキノンを使った乳首の黒ずみ解消法

ハイドロキノンを使った乳首の黒ずみ解消法を紹介します。必要なものを揃えれば、自宅で楽に行えます。

必要なもの

  • ハイドロキノンクリーム
  • トレチノイン
  • ワセリン
  • ビタミンC誘導体ローション
  • 綿棒

方法

  1. 胸全体にビタミンC誘導体ローションを塗布する
    後の工程でトレチノインを乳首・乳輪に塗るのですが、そのときに痒みが発生することがあります。そこで痒いところを掻いた場合、色素沈着が起きる可能性があるのですが、先にビタミンC誘導体ローションを塗布することでそのリスクを軽減できます。
    また、これから塗る薬剤の浸透力を高める効果も持ち合わせています。
  2. 乳輪の外側にワセリンを塗布する
    ワセリンには、角質層へ浸透せず、皮膚の表面に留まり続けるという性質があります。ハイドロキノンやトレチノインが乳首や乳輪の外側に付いても問題ないように、ワセリンを使ってバリアを張っておきます。
  3. トレチノインを乳首・乳輪に塗布する
    少量のトレチノインを綿棒に付け、乳首と乳輪のやや内側に塗ります。まんべんなく塗っていきましょう。
  4. ハイドロキノンクリームを乳首・乳輪に塗布する
    トレチノインが乾いたら、少量のハイドロキノンクリームを綿棒に付け、乳首と乳輪に塗ります。乳輪に塗るときは、皮膚の境目あたりまで塗りましょう。
  5. 1~4の作業を継続して行う
    1~4を朝と夜の1回ずつ、これを2週間~6週間ほど続けます。

ポイント&注意点

・ハイドロキノンクリームは市販品として購入できますが、トレチノインは現在国内ではほとんど市販されていない状況です。個人輸入代行を利用して海外製のものを購入するという方法がありますが、それに少し抵抗がある方は皮膚科で処方してもらいましょう。

・トレチノインやハイドロキノンを塗ったことによって、塗布した部位を中心に皮膚の皮剥けによる痒みやかぶれが出ることがあります。この現象は肌のターンオーバーやメラニンの抑制が働いている証拠なので、心配する必要はありません。
ただ刺激が加わると痒みが増す恐れがあるので、塗布中は肌に刺激を与えにくいコットンのブラを使用することをオススメします

トレチノインやハイドロキノンを乳首・乳輪に塗るときは、少量を守るようにしましょう。塗布する部分全体に薄い膜を張るくらいの量を意識しましょう。大量に薬剤を塗ってしまうと、細胞が活性化しすぎて癌化したり、一部分だけ白抜きになったりする恐れがあります。

オススメのハイドロキノンクリーム

QuSomeホワイトクリーム/ビーグレン
価格:6,480円(税込み)

ビーグレンの画像

QuSome化ハイドロキノン

抜群の美白効果を持つ美白クリーム。浸透テクノロジー「QuSome®」とハイドロキノンを融合させて作られた、効果性と即効性を兼ね備えた人気商品です。

オススメのビタミンC誘導体ローション

VC100エッセンスローション/ドクターシーラボ
価格:5,076円(税込み)

ドクターシーラボ VC100エッセンスローション 高濃度ビタミンC

浸透型ビタミンC誘導体・APPSを使ったローション。女性向けコスメサイト・@cosmeでも評価点5.2と高い評価を受けています。

乳首の黒ずみを解消するタイミング

妊娠や出産を機に乳首が黒ずんでしまい、「ずっとこのままだったらどうしよう」と焦り、すぐにケアをしようとする方がいます。
結論から言うと、それはタイミングとして良くありません。なぜなら妊娠中の肌はとても敏感になっているため、刺激を与えてしまうと子宮収縮につながる恐れがあるからです。
授乳期におけるハイドロキノンの塗布もNGです。授乳を通して赤ちゃんがハイドロキノンやトレチノインなどの薬剤を口にしてしまうからです。

ハイドロキノンを使ったケアは、授乳期を終えた後に行うようにしましょう。

乳首の黒ずみに関するQ&A

最後に、人には聞きづらい乳首の黒ずみに関することをQ&A形式で紹介したいと思います。

衣類との擦れで乳首が黒ずむことがあるってホント?

A.ホント
乳首が衣類と擦れることで徐々に黒ずんでいくという話をよく耳にしますが、実はこれ、ホントのことなんです。

乳首がブラやTシャツといった衣類と擦れるようになると、乳頭が傷ついてしまいます。このとき体はその傷を修復しようとメラニンを放出するので、それにより乳首が徐々に黒ずんでいくというわけです。
「ブラを付けているから大丈夫」ということはなく、ブラのサイズと実際の胸のサイズが合っていないと、カップ内側と乳首が密着せず、動く度に乳首が擦れてしまうようになります。
ノーブラ状態のときのキャミソールやTシャツなども同様です。

キャミソール_女性

ジョギングを日課としている人やマラソンランナーの乳首が黒ずんでいるケースが多いのもこの理由が大きく関係しています。

対策法としては、

  • ノーブラの状態をなくす
  • 胸のサイズにピッタリ合ったブラを購入・着用する

といった方法があります。

乳首の黒ずみ改善にリップクリームがいいと聞いたけど、ホント?

A.ウソ
リップクリームには、乳首の黒ずみを解消するような美白成分や効果はありません。
保湿効果があるので乳首に塗ることでカサつき対策にはなるかもしれませんが、黒ずみに何らかの影響・効果を与えることは無いでしょう。

メラニン色素の蓄積や女性ホルモンが乳首の黒ずみに大きく影響しているってよく聞くけど、正直イマイチ分からない!

A.詳しく説明します!
まずメラニン色素と女性ホルモン、これらがそれぞれどのようなものか説明します。

メラニン色素
紫外線を浴びたときに、刺激から肌を守ろうとする細胞のこと。「メラニン」も同義語。
メラニン色素及びメラニンが人体に悪影響を与えることはないが、何らかの原因により黒ずむという特徴がある。

女性ホルモン
体内で分泌される物質であり、様々な器官や組織をコントロールする物質のこと。その中で、女性特有の体の形成や生体リズムなどに大きな影響を与えているホルモンのことを女性ホルモンと言う。
女性ホルモンには女性らしい体つきに関わる「卵胞ホルモン エストロゲン」と、妊娠を司る「黄体ホルモン プロゲステロン」の2種がある。

このメラニン色素と女性ホルモンですが、どちらも乳首の黒ずみに大きく関わっています。
まずメラニン色素ですが、上に書いてあるように肌に何らかの刺激が加わったときに肌の内部で形成されます。その“何らかの刺激“の代表例が、当記事の中で紹介した授乳時の赤ちゃんからの刺激や衣類との擦れなどです。
肌の内部で形成されたメラニンは、最終的に肌の表面へと押し上げられ外目から見えるようになります。女性の天敵であるシミがまさにそれです。
鏡_女性
乳首はもともとメラニン色素の影響を受けやすい場所であるため、外部からの刺激を受けると黒ずみやすい傾向にあります。
また、日本人自体が茶系~黒系の「ユーメラニン」という種類のメラニンを多く含有しているのも、乳首の黒ずみに大きく影響しています。

そして女性ホルモンですが、女性ホルモンは乳首だけでなく、バストそのもののサイズの変化や月経の調整など、女性特有の体の働きに大きく影響しています。
この女性ホルモンの量が急激に低下したり増加したりすると、肌や髪などに悪影響を及ぼすようになります。よく耳にする「ホルモンバランスの乱れ」です。

乳首の黒ずみもその悪影響によるもの、と考えられています。

ホルモンバランスが乱れる原因としては、不規則な生活や過度なダイエット、ストレスの蓄積などが挙げられます。

3 まとめ

妊娠・出産によって乳首が黒ずむ理由や、その対処法を紹介させていただきました。

冒頭でもお話しましたが、妊娠期や出産期に乳首が黒ずんだり大きくなったりすることは、ごく自然な現象です。出産後に自然に色が戻ったという方もいれば、黒ずむこともなかったという方もいます。

ただ、「パートナーからの目が気になる」「出産後もずっと色が戻らなくて心配」など、黒ずみを解消したい何らかの理由を持っている方は、ここで紹介した方法を実践してみてくださいね。

ガッツポーズを見せる女性

おすすめの記事